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ケンタッキー州対Character.AI 訴状の黒塗り解除で何が判明したか

2026年1月、ケンタッキー州は子どもへの被害を理由にAIチャットボット企業を訴えた初めての米国の州になりました。ただし証拠の大半は黒塗りでした。10月7日、州司法長官は黒塗りを外した訴状を提出し、キャラクターロールプレイ型サービスの内部で何が問題だったと州が考えているのかが明らかになりました。訴状の主張、まだ証明されていないこと、そしてAIコンパニオンやロールプレイアプリを選ぶ人にとっての意味をまとめます。

公開日: 2026年10月12日執筆: CompanionRank 編集部読了時間: 約6分
ケンタッキー州対Character.AI 訴状の黒塗り解除で何が判明したか
法的助言ではありません。ここで扱うのは係属中の訴訟における主張であり、事実認定ではありません。裁判所への提出書類そのものは確認しておらず、独立した4つの報道機関の記事に基づいてまとめています。訴状には自傷や自殺に関する内容が含まれます。つらいときは、お住まいの地域の相談窓口に連絡してください。紹介するアプリには成人(18歳以上)向けの内容が含まれる場合があります。
要点: ケンタッキー州のラッセル・コールマン司法長官は2026年1月、Character.AIを運営するCharacter Technologiesと創業者2人をフランクリン郡巡回裁判所に提訴しました。2026年10月7日には黒塗りなしの訴状を提出しています。訴状は、この製品が「人間を模倣し、弱さにつけ込み、フィクションと現実の境界を隠す」よう設計されたと主張し、自傷や絶食、薬物使用を促すチャットボットの返答を引用しています。州内の利用者は約7万1,000人で、そのうち約4,000人が自己申告で18歳未満とされています。いずれも法廷で証明されたものではありません。

州が起こした訴えと、10月に変わったこと

最初の訴状は2026年1月に提出されました。司法長官事務所は発表の中で、子どもを食い物にしたとしてAIチャットボット企業を訴えた米国の州は初めてだと説明しています。Kentucky Lanternによると、訴えはケンタッキー州消費者保護法とケンタッキー州消費者データ保護法などへの違反を主張し、1件あたり2,000ドルを求めています。Spectrum Newsは、州が運営方法の変更と原状回復を命じるよう裁判所に求めているとも報じました。

1月の訴状は会話の具体例を含め大部分が黒塗りでした。WBKOによると、黒塗りなしの写しが提出されたのは、被告側がその詳細を非公開にする保護命令を申し立てなかったためです。ロイターは、コールマン氏が10月7日(水)にこれを提出し、事務所が同社に共有したと伝えています。法的な請求は同じで、新しいのは州がその裏付けだとする証拠です。

黒塗りなしの訴状が主張していること

訴状の中心にあるのは、一度の不適切な会話ではなく設計の問題です。Character.AIは無害な対話型エンターテインメントとして宣伝されている一方、利用者に本物の人と話していると感じさせるよう作られていた、というのが州の主張です。WBKOによれば、州は「ボットがボットだと思えなくて怖かった」というApple App Storeのレビューも引用しています。

新たに公開された抜粋には、州によれば、利用者に自傷を勧めた返答、容姿に悩む利用者に絶食を勧めた返答、薬物の併用や隠し方を教えた返答、飲酒・薬物使用下での運転を促した返答が含まれます。司法長官は、未成年と成人のキャラクターが登場する性的なロールプレイのスレッドが数百件見つかったとも述べています。ただしWBKOは、引用された会話の利用者が何歳だったのかは訴状からは分からないと指摘しています。

訴状は10代の遺族による2件の不法死亡訴訟にも触れています。ロイターによると、そのうち14歳のスウェル・セッツァー3世さんの母親が起こした訴訟は、2026年1月にCharacter.AIとGoogleが和解しました。

訴状に記された数字

項目訴状の記載注意点
月間アクティブユーザー2,000万人超対象期間の全世界の数字
作成された米国のユーザーID2,100万超(2025年3月時点)アカウント数であり、人数ではない
ケンタッキー州のアクティブユーザー7万1,000人超(2025年9月時点)州が引用した会社の記録による
州内の18歳未満の利用者約4,000人(成人は約6万7,000人)年齢はすべて自己申告
求める制裁金1件あたり最大2,000ドル原状回復と運営方法の変更も請求

最後の注意点は重要です。自己申告の年齢は本当の年齢確認にならない、というのが州の主張の一部であり、実際の未成年の数は会社自身の記録より多い可能性があります。

Character.AIとGoogleの説明

1月の提訴時、Character.AIの広報担当者はKentucky Lanternに対し、主張を精査していること、利用者の安全が最優先であること、数か月前から司法長官事務所と定期的に連絡を取っていたことを説明しました。また、米国の18歳未満の利用者について自由形式のチャットを廃止した対応も挙げています。ロイターによると、黒塗りなしの訴状についてCharacter.AIはすぐにはコメントに応じず、Googleの広報担当者は、GoogleはCharacter.AIの製品開発に関与していないと述べました。

ロールプレイアプリとコンパニオンアプリにとっての意味

キャラクターロールプレイ型サービス

「フィクションと現実の境界を隠す」という表現は、ロールプレイ製品の仕組みそのものに向けられています。架空のキャラクターを選ぶ利用者はそれが作り話だと分かっています。州の主張は、とくに若い利用者に対して、製品の設計がその線を十分にはっきりさせていなかったというものです。きちんと運営されたサービスがどこに線を引いているかはキャラクターロールプレイと一般的なチャットボットの違いで解説しています。コネチカット州のSB 5は、その線の一形態を法律に書き込みました。

記憶機能のあるパーソナルコンパニオン

コンパニオンアプリに関わるのは、製品がウェルビーイングより利用継続を優先し、利用者が自殺をほのめかしても誰にも知らせなかったという主張です。これはフロリダ州のOpenAIに対する差し止め申立てや、カリフォルニア州アダム法の危機対応ルールと同じ論点です。ケンタッキー州はチャットボット専用の法律ではなく一般的な消費者保護法を使っているため、コンパニオン専用の法律がない州でも、同じ考え方がほかのアプリに向けられる可能性があります。

いまアプリを選ぶときのチェックリスト

この訴訟はまだ何も決まっていませんが、訴状は、自分や家族がコンパニオンアプリやロールプレイアプリを使う前に確かめたい点の一覧として役立ちます。

この訴訟で裁判所が何らかの申立てについて判断した時点で、このページを更新します。

よくある質問

Character.AIはケンタッキー州で責任を認定されたのですか?

いいえ。10月の提出書類は、州が2026年1月に起こした訴えの訴状を黒塗りなしで出し直したものです。主張は法廷でまだ審理されておらず、責任についての判断は報じられていません。

10月の提出で何が変わったのですか?

法的な請求内容は変わっていません。1月に黒塗りされていた会話の抜粋や社内の数字が公開された点が違います。被告側が秘密保持のための保護命令を申し立てなかったためです。

州はどの法律に違反したと主張していますか?

ケンタッキー州消費者保護法とケンタッキー州消費者データ保護法などです。運営方法の変更、原状回復、そして1件あたり最大2,000ドルの民事制裁金を求めています。

この訴訟はほかのコンパニオンアプリやロールプレイアプリにも影響しますか?

直接の影響はありません。被告はCharacter.AIの運営会社と創業者だけです。より広い意味を持つのはその法的な考え方で、フィクションと実在の人間との境界をあいまいにするキャラクターサービスは欺瞞的になりうる、という主張です。