Character.AIは何を申請したのか、その理由は
CNBCによると、Character.aiは10月12日(月)、会社の発表と裁判所への提出書類に基づき、デラウェアの破産裁判所にチャプター11を申請しました。書類では、AIエンターテインメント事業は「開発と成長に多額の費用がかかることが分かった」とし、高いコストに「訴訟に伴う潜在的な賠償責任や規制当局への対応」が重なり、現在の形で事業を支えるだけの資金を生み出せなくなったと説明しています。
コリン・アダムズCEOは、裁判所の監督下での売却がすべての利害関係者にとって価値を最大化する最善の機会だと述べました。申請に先立ち、同社はディズニーをストーキングホース入札者とすることで合意しています。ディズニーは知的財産の一部のライセンスと、同社が採用した元従業員を通じた移行支援に対し、2,000万ドルを提示しました。ストーキングホースの入札は最低価格の目安であり、ほかの買い手がそれを上回る額を提示することもできます。SANによると、手続きは2026年11月下旬から12月上旬に終わる見込みです。
法的な背景も重くのしかかっています。ケンタッキー州は2026年1月、消費者保護法とデータ保護法に基づいて同社を提訴しました(先週は黒塗りを外したケンタッキー州の訴状を取り上げました)。ペンシルベニア州も、医療の資格を持つと名乗るチャットボットをめぐって訴えを起こしています。SANは、同社がすでに4つの州で5件の訴訟を和解で終えていると伝えています。
あなたのチャット履歴はどうなるのか
多くの利用者がいちばん気になるのはこの点ですが、正直に言えば、まだ何も決まっていません。SANによると、会社は利用者のチャットが売却資産に含まれるかどうかを明らかにしていません。同社のブログは、利用者データは「引き続きプライバシーポリシーのもとで保護される」としています。しかしそのポリシーには、少なくとも2025年8月から、会社資産の売却交渉や完了の際に「一定の情報」を開示できるという文言があり、その「一定の情報」が何を指すのかは定義されていません。
判断を左右するルール
米国の破産法には、この場面のための安全装置があります。連邦破産法363条(b)(1)では、会社がプライバシーポリシーで個人情報を無関係の第三者に移転しないと約束していた場合、その情報を売却できるのは、売却がポリシーと矛盾しないときか、332条に基づいて消費者プライバシー・オンブズマンが任命され、審理を経て裁判所が承認したときに限られます。Character.AIのポリシーはすでに売却時の移転に触れているため、会社はオンブズマンは不要だと主張できる余地がある、とSANは指摘します。ただし裁判官が任命することは可能です。10月13日時点で、任命を求めた人はいませんでした。23andMeの破産では、複数の州がオンブズマンを求め、裁判所が任命しています。
40人の司法長官が求めていること
ニューヨーク州のレティシア・ジェームズ司法長官は10月14日、党派を超えた40人の司法長官の連合が、この事件で利害関係の通知を提出したと発表しました。連合によると、同社は非公開のチャットや音声通話、メンタルヘルスに関する打ち明け話、年齢、端末識別子を収集し、それを収益化やAIの学習に使っており、破産を通じてこれらのデータが買い手に移る可能性があります。連合は裁判所、会社、そして買い手に対し、次のことを求めています。
- 自己申告の生年月日にとどまらない年齢確認
- 性的・暴力的な内容などの有害コンテンツへの対策と、自殺や自傷をほのめかす利用者への適切な対応
- 資格を持つ専門家を偽るチャットボットの削除
- 包括的なプライバシー体制、分かりやすい説明、ターゲティング広告を実効的に拒否できる仕組み
- 有効な同意なしに、非公開の会話をAIの学習やその他の商業目的に使うことの制限
- 売却の前に、利用者が自分の情報を確認・削除できる機会
連合は、独立した消費者プライバシー・オンブズマンの任命を求めたり、売却手続きに異議を申し立てたりする可能性もあるとしています。発表によると、同プラットフォームの月間利用者は2,000万人を超え、そのうち200万を超えるアカウントは18歳未満と自己申告した利用者のものです。また、12〜15歳として登録したアカウントで50時間のうちに669件の有害なやり取りが見つかったという独立した検証にも触れています。これらは州側の主張と検証結果であり、裁判所の認定ではありません。
分かっていること、分かっていないこと
| 疑問 | 公表されていること | まだ分からないこと |
|---|---|---|
| アプリは使えるか | 使える。有料プランも継続中 | 買い手が運営を続けるかどうか |
| 入札者は誰か | ディズニー。知的財産の一部のライセンスに2,000万ドル | より高い入札があるかどうか |
| チャットは売られるのか | 会社は明言していない | どのデータが売却対象か |
| プライバシー・オンブズマン | 10月13日時点で申し立てなし | 裁判所が任命するかどうか |
| スケジュール | 2026年11月下旬〜12月上旬に売却完了の見込み | 買い手が現れなかった場合の扱い |
いまできること
Character.AIを使っているなら、現在の運営会社とプライバシーポリシーがまだ有効なこの数週間が、行動するための期間です。
- データをダウンロードする。SANによると、利用者はいまもアプリやウェブサイトからデータのダウンロードやアカウント削除ができます。エクスポートに通常何が含まれるかはAIコンパニオンのチャット履歴をエクスポートする方法で説明しています。
- 自作のキャラクターを保存する。設定文、あいさつ文、会話例を自分で管理できる場所にコピーしておきましょう。ほかのアプリで読み込める形式はキャラクターカードの移行の記事を参照してください。
- 削除の限界を知っておく。ポリシーでは、会社は「法的義務の遵守、紛争の解決、契約の履行に必要な範囲で」情報を保持できるとされています。また、自分が作った公開キャラクターは、アカウントを削除しても残る場合があります。
- サブスクリプションを確認する。会社は、有料機能に変更がある場合は事前に知らせる方針だとしています。サービス終了に備えて、次の更新日を控えておきましょう。
ひとつのアプリにとどまらない問題
コンパニオンやロールプレイのキャラクターとの会話は、誰かの貸借対照表に載る資産でもあります。プライバシーポリシーの「事業譲渡」の条項を読む利用者はほとんどいませんが、今回の件はそれが効いてくる場面を示しています。何年分ものチャットをあるアプリに預ける前に、履歴のエクスポートと削除ができるか、売却時にデータがどうなるかがポリシーに書かれているかを確かめましょう。確認すべき質問はプライバシーチェックリストにまとめています。裁判所が売却やオンブズマンについて判断した時点で、このページを更新します。
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Character.AIはサービスを終了するのですか?
現時点では終了していません。破産手続き中もサービスは続いており、有料プランも有効です。ただし会社は、運営を続ける買い手が見つからないまま売却手続きが終われば、サービスを終了する可能性があるとしています。
ディズニーが私のCharacter.AIのチャットを手に入れるのですか?
そうした事実を示す公表情報はありません。ディズニーの2,000万ドルの入札は、同社の知的財産の一部のライセンスに対するものと報じられており、会社は利用者のチャットが売却資産に含まれるかどうかを明らかにしていません。
いまでもデータのダウンロードや削除はできますか?
現時点ではできます。アプリやウェブサイトから、データのダウンロードやアカウントの削除が可能です。ただしポリシー上、法的な理由で一部の情報は保持されることがあり、公開キャラクターは残る場合があります。
消費者プライバシー・オンブズマンとは何ですか?
顧客の個人データの売却が会社のプライバシーポリシーと矛盾するおそれがある場合に、連邦破産法332条に基づいて破産裁判所が任命できる中立の立場の人で、売却について裁判所に意見を述べます。